改善提案を出す。 チェック項目を追加する。 会議を増やす。 報告書を作る。
改善活動をしているのに、現場の仕事が減らない。
むしろ増えている。
そんな状態があります。
改善という言葉には、「何かを追加する」イメージがつきやすいのかもしれません。
問題が起きればチェックを追加する。 確認漏れがあれば承認を増やす。 情報不足なら報告を増やす。
一つひとつは合理的でも、過去の対策が残り続ければ、仕組みは少しずつ長くなります。
P.I.Serviceでは、目的へ到達するまでに仕事・情報・判断・承認などが通る道の長さを、「経路長」として見ます。
改善によって一つの問題が減っても、承認が二つ増え、入力が一つ増え、会議が一つ増えたなら、本当に全体が改善したかは別の問題です。
だから、改善するときは「何を足すか」だけではなく、「何をなくせるか」も見ます。
対策の目的はまだ存在しているか。 別の仕組みで代替できないか。 同じ確認を複数箇所でしていないか。 その承認は今も必要か。
改善できることと、改善すべきことも同じではありません。
変更によって得られる効果より、変更・教育・維持に必要なコストの方が大きいなら、あえて変えない判断もあり得ます。
改善活動の数を成果にするのではなく、仕事やリスクや負担がどう変わったかを見る。
改善した結果、仕組みが複雑になっていないか。
その問いを持つだけでも、「改善」の見え方は少し変わるかもしれません。
