売上が増えた。 人が増えた。 拠点が増えた。

会社が成長すれば、仕事が増えるのは自然に見えます。

でも、増えた仕事のすべてが、事業そのものに必要な仕事でしょうか。

人数が増えると、連絡が増える。 部署が増えると、調整が増える。 管理者が増えると、報告が増える。 ルールが増えると、確認が増える。

事業の成長によって必要になった仕事と、組織を管理するために生まれた仕事は、同じではありません。

そして後者は、一度作られると残りやすい。

ある問題への対策として報告書を増やす。 別の問題で承認を追加する。 さらに会議を追加する。

一つひとつには理由があっても、全体で見ると仕事が膨らんでいることがあります。

ここでは、ミクロとマクロの両方を見る必要があります。

一つの部署だけを見れば合理的でも、会社全体では同じ情報を複数部署が処理しているかもしれません。

一人の管理者には便利でも、現場全体では入力負荷が増えているかもしれません。

局所的な最適を積み重ねても、全体が最適になるとは限りません。

成長とは、仕事の量を増やすことでしょうか。

それとも、より大きな価値を、より洗練された仕組みで生み出せるようになることでしょうか。

会社が大きくなるほど仕事が増えるなら、その中には「成長したから必要になった仕事」だけでなく、「成長の過程で捨て忘れた仕事」もあるのかもしれません。