「現場に権限を移した。」

組織図ではそうなっていても、実際には判断が上へ集まり続けることがあります。

役職を与えた。 決裁権限表も作った。 それでも確認が減らない。

この場合、権限の有無だけを見ても原因は分かりません。

何を判断してよいのか。 何を根拠に判断するのか。 どこから上位判断なのか。

この境界が曖昧なら、権限があっても使えません。

反対に、細かく決めすぎれば、判断するたびに規程や上司を確認することになります。

重要なのは、権限を「渡したこと」ではなく、渡された側が実際に判断できる状態になっているかです。

そのためには、必要な情報も届いていなければなりません。

売上だけ見えても判断できないことがあります。 現場だけ見えても判断できないことがあります。

権限と情報が分離していれば、判断は結局、情報を持つ場所へ戻ります。

P.I.Serviceでは、管理権限はできるだけシンプルで明確な方がよいと考えます。

承認を増やすことは、必ずしも管理を強くすることではありません。

誰が決めるのか。 何を基準に決めるのか。 どこまで決められるのか。

この三つが曖昧なままなら、「権限移譲」という名前だけが先に進んでいるのかもしれません。