「任せる」と「丸投げ」は、外から見ると似ています。

どちらも、仕事を別の人へ渡します。

違いが現れるのは、その後です。

目的は共有されているか。 期待する結果は分かるか。 判断できる範囲は明確か。 必要な情報や資源はあるか。 困ったときの境界は決まっているか。

これらがないまま「自由にやって」と渡しても、受け取った側は自由になったとは限りません。

むしろ、正解の分からない仕事と責任だけを渡された状態になることがあります。

反対に、細かい手順まですべて指定すれば、任せた側が判断を握ったままになります。

任せるとは、何も管理しないことでも、すべて管理することでもありません。

P.I.Serviceが考える自走には、再現性があります。

誰が担当しても、必要な基準を理解し、定義された結果へ到達できる。

そのために必要なら数値化する。 数値にできない判断は明文化する。

そして、すべての例外を上司へ戻さなくても動けるよう、判断境界を整える。

それでも判断できないことだけを上へ戻す。

この状態なら、管理者は仕事そのものを抱えるのではなく、仕組みを支える側へ移れます。

任せたつもりなのに何度も戻ってくるなら、本人の主体性だけを問う前に、任せる側が何を渡したのかを確認してみる必要がありそうです。